南信州牛は、長野県南部の豊かな自然に育まれた黒毛和牛のブランド牛です。
丁寧な飼育により、柔らかさと風味豊かな味わいを兼ね備えた肉質が特徴で、各部位がそれぞれ異なる魅力を持っています。
おいしさの秘密は味・食感・香りのトライアングルで成り立ちます。
味は良質な素材、南信州牛に備わった食感と香りが美味しさを引き立てます。
食感は南信州牛ならではの脂肪交雑が、特有のまろやかな口溶けにつながります。
香りは和牛香と呼ばれるココナッツのような甘い香りがあります。
ロース
ロースは南信州牛の中でも最高級部位とされ、背中の中央部に位置し、やわらかく、きめ細かな霜降りが入っているのが特徴です。ステーキや焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶに適しており、牛肉の中でも特に人気が高い部位です。
リブロース
リブロースは背中の前部、肩に近い部分に位置する高級部位です。適度な霜降りと赤身のバランスが良く、肉本来の旨味が強いのが特徴です。骨付きのものはリブロースステーキ(骨付きステーキ)として、骨を取り除いたものはリブアイロールとして提供されることが多いです。ジューシーで風味豊かな味わいが特徴で、ステーキや焼肉として楽しまれます。
サーロイン
サーロインは腰の部分にあたり、適度な歯ごたえと濃厚な旨味が特徴です。ロースと同様に高級部位とされ、主にローストビーフやステーキとして楽しまれており、南信州牛の風味を存分に楽しむことができます。
ヒレ
ヒレは背骨の下部に位置し、南信州牛の中で最もやわらかい部位です。脂肪が少なく、さっぱりとした赤身肉が特徴で、ステーキやたたきなどの料理に向いています。
シャトーブリアン
シャトーブリアンは、ヒレ肉の中でも最も厚みのある部分を指します。ヒレの頭部にあたり、牛1頭から2~3人前程度しか取れない希少部位です。極めて柔らかく、繊細な味わいが特徴で、最高級の部位として知られています。通常、厚切りにしてステーキとして調理され、しばしば「ヒレ肉の王様」と呼ばれます。脂肪が少なく、あっさりとした味わいながら、牛肉本来の風味を楽しむことができます。
バラ
バラは牛のおなかの周辺部にあたり、豊富な霜降りで濃厚な味わいが特徴です。焼肉やすき焼き、しゃぶしゃぶなど、様々な調理法で楽しめます。
モモ
モモは後ろ足の部分で、赤身が多くヘルシーな部位として知られています。柔らかい部分と硬い部分があり、用途に応じて使い分けられます。焼肉、煮込み料理、ローストビーフなどに適しています。
ウデ
ウデは前足の部分にあたり、程よい霜降りと赤身のバランスが良い部位です。すき焼きやしゃぶしゃぶ、煮込み料理など、多様な調理法に向いています。
肩ロース
肩ロースは肩の部分にあたり、程よい霜降りと風味豊かな味わいが特徴です。ステーキや焼肉、すき焼きなど、様々な料理に使用されます。
ハラミ
ハラミは、牛の横隔膜にあたる部位で、内臓と胸腔を隔てる筋肉です。牛1頭からわずかしか取れない希少部位の一つです。濃厚な肉の旨味と独特の食感が特徴です。赤身主体でありながら、適度な脂肪分を含んでおり、ジューシーな味わいを楽しむことができます。
南信州牛の各部位は、豊かな風味と柔らかな食感があります。
地域の気候と環境に恵まれた南信州で丹精込めて育てられた牛肉の各部位は、それぞれ異なる特徴と魅力を持っており、料理の目的や個人の好みに合わせて、多様な牛肉料理を楽しむことができます。
高級部位から日常的に使用される部位まで、幅広い選択肢があることが牛肉の魅力です。