和牛と国産牛と南信州牛

和牛と国産牛と南信州牛

国産牛とは、品種や出生地に関係なく、乳用種、肉専用種と乳用種を交配させた交雑種も含めて日本国内で飼育された牛のことを指しています。(日本国内で生まれ育った牛全般を指すので、和牛だけでなく外国種や交雑種も含みます。)つまり、国産牛は原産地を表し、和牛は品種を表しています。(和牛は日本固有の牛の品種で、黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種の4種類が含まれます。)
また南信州牛は、黒毛和種(わぐう)を主体とし長野県南部の南信州地域(飯田市、下伊那郡)で生産された牛を指します。 信州の気候や自然環境を活かし、きめ細かな管理のもとで飼育されており、一定の品質基準を満たした牛肉のみが「南信州牛」として認定されます。

和牛の魅力

和牛は生まれてから出荷されるまで、1頭1頭名前をつけて家族のように大切に育てられています。 生産者の愛情とこだわりによる育て方、その結果が、美味しさの秘密になっています。 良質の肥料を与えて大切に育てています。 美味しい和牛を作り上げつために、体を育てるための牧草と飼料穀物等を生育時期に応じて適切に与えています。また、霜降りのため、脂肪交雑にも気を使いながら育てています。

和牛とは?

昔から国内にいた在来種をもとに、外国産牛の長所を取り入れて改良した4品種のことを指します。
黒毛和種 和牛のうち大多数を占めています。毛色がやや褐色を帯びた黒です。肉質が非常に優れていると海外でも評価されています。
褐毛和種 毛色は明るい赤褐色で「あか牛」「褐毛牛」とも呼ばれています。主に熊本系・高知系が知られています。そのお肉は程よいサシ(霜降り)と赤身肉の深い味わいの両方が楽しめます。
日本短角種 毛色は濃淡のある赤褐色で北東北3県と北海道で生産されています。短角種は低脂肪で旨味の基となるアミノ酸をたっぷり含む赤身の牛肉です。
無角和種 山口県でつくられた角がない品種です。毛色は濃い黒です。無角和種の魅力は、和牛本来のうま味を感じる赤身肉です。

牛肉の栄養

牛肉は体の成長や健康維持に欠かせない、タンパク質、脂質、ビタミン・ミネラルをたっぷり含んでいます。 たんぱく質は筋肉や血液、内臓など、体の基礎を作るために欠かせない栄養素です。お肉のたんぱく質は、体内で合成できない 必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。脂質は体を動かすエネルギーの源です。体内にある60兆個もの細胞(膜)の材料になり、学習能力や記憶力にも関わると言われています。また、緑黄色野菜に多く含まれる脂溶性ビタミンを吸収を促す働きもあります。 ビタミン・ミネラルは体の潤滑油としての働きがあり、不調から体を守って若々しい体づくりをサポートします。疲労回復効果のあるビタミンB群、皮膚や粘膜に働くビタミンA、塩分の排出を促すカリウムなどが含まれています。

和牛の美味しさにはオレイン酸が大きく関係

和牛の脂肪の構成成分である脂肪酸の約50%は、おいしさを高める「オレイン酸」で占めています。オレイン酸はオリーブオイルに多く含まれていて、適度に摂取することで悪玉(LDL)コレステロールを抑制し、動脈硬化を防ぐという学術論文もあり、健康に良いといわれています。

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